光のもとでⅠ
「俺は裏ってこと?」
「ピンポンです」
そんな会話をして別れた。
別れた、といってもハーブ園の裏と表。距離にして二メートルないくらい。
正面から来るお父さんには私しか見えない。
お父さん、話をしよう……。
話を、しよう――。
世間話ではないかもしれない。
笑って話せる内容でもないかもしれない。
泣いてしまうかもしれない。
でも、逃げないから……。
だから、話をしよう。
お父さん、私、ちゃんといい娘になれるかな……。
そんなことを不安に思っていると、背後から静かな声が聞こえていた。
それは数字。一から十までの数――。
「ピンポンです」
そんな会話をして別れた。
別れた、といってもハーブ園の裏と表。距離にして二メートルないくらい。
正面から来るお父さんには私しか見えない。
お父さん、話をしよう……。
話を、しよう――。
世間話ではないかもしれない。
笑って話せる内容でもないかもしれない。
泣いてしまうかもしれない。
でも、逃げないから……。
だから、話をしよう。
お父さん、私、ちゃんといい娘になれるかな……。
そんなことを不安に思っていると、背後から静かな声が聞こえていた。
それは数字。一から十までの数――。