光のもとでⅠ
昇さんは訊きたそうにしていたけれど、とりあえずは諦めてくれたみたい。
「ま、そういうのがあるのはいいことだ。薬に頼らなくても気持ちのコントロールがつくもの。そういうのは大切にしたほうがいい」
そう言うと、藤原さんから渡されたヘキシジンで私の身体を消毒し始めた。
細い注射で何ヶ所も何ヶ所も刺される。
そんなに痛いわけではないけれど、それなりに違和感はある。
「最初に湊と栞、それから楓が来る」
昇さんは治療をしながら教えてくれた。
「そのあとに御園生家」
「ありがとうございます」
「そういえば……涼先生もお会いしたいようなこと仰ってたわ」
「涼さんか……」
と、昇さんは苦笑する。
その意味はなんだっただろう。
「なんか、どうしても見せたいものがあるんですって」
……見せたいもの?
なんだろう……。
でも、涼先生に会うことには抵抗はない。
「ま、そういうのがあるのはいいことだ。薬に頼らなくても気持ちのコントロールがつくもの。そういうのは大切にしたほうがいい」
そう言うと、藤原さんから渡されたヘキシジンで私の身体を消毒し始めた。
細い注射で何ヶ所も何ヶ所も刺される。
そんなに痛いわけではないけれど、それなりに違和感はある。
「最初に湊と栞、それから楓が来る」
昇さんは治療をしながら教えてくれた。
「そのあとに御園生家」
「ありがとうございます」
「そういえば……涼先生もお会いしたいようなこと仰ってたわ」
「涼さんか……」
と、昇さんは苦笑する。
その意味はなんだっただろう。
「なんか、どうしても見せたいものがあるんですって」
……見せたいもの?
なんだろう……。
でも、涼先生に会うことには抵抗はない。