光のもとでⅠ
唯兄が入れていてくれた充電器と携帯をつなぎテーブルに置く。
蒼兄たちが持ってきてくれた荷物の中には、久遠さんの写真集も入っていた。
でも、何を見ても何を聞いても、気持ちを紛らわせることはできなかった。
だから、ずっとツカサの声を聞いていたのに充電切れ……。
「十一時……」
お昼まではあと一時間ある。
どうしようかな、と思っているとナースコールに名前を呼ばれた。
『楓先生がいらしてるけど、通しても大丈夫?』
「あっ、大丈夫ですっ」
その十秒後くらいに「お邪魔します」と楓先生が入ってきた。
「十二時半には姉さんたちも来るって」
「……ありがとうございます」
「治療が少しお休みになるって聞いたよ」
楓先生がスツールに腰掛け、目線が一緒になる。
蒼兄たちが持ってきてくれた荷物の中には、久遠さんの写真集も入っていた。
でも、何を見ても何を聞いても、気持ちを紛らわせることはできなかった。
だから、ずっとツカサの声を聞いていたのに充電切れ……。
「十一時……」
お昼まではあと一時間ある。
どうしようかな、と思っているとナースコールに名前を呼ばれた。
『楓先生がいらしてるけど、通しても大丈夫?』
「あっ、大丈夫ですっ」
その十秒後くらいに「お邪魔します」と楓先生が入ってきた。
「十二時半には姉さんたちも来るって」
「……ありがとうございます」
「治療が少しお休みになるって聞いたよ」
楓先生がスツールに腰掛け、目線が一緒になる。