光のもとでⅠ
湊先生に車椅子を押してもらって、栞さんは私と並んで話しかけてくれていた。
「翠葉、清良女史にいじめられてない?」
「……ないと思います」
「そう、ならいい……」
湊先生と藤原さんは仲が悪いのかな……。
「翠葉ちゃん、違うわよ? 湊にとって清良さんは先輩医師にあたる人なの。紫さんが学会で執刀できないときは清良さんが勤めるくらいに腕がいいのよ」
「……それは、心臓や循環器のお医者さんということ?」
「そうよ」
……そんな人が私なんかに付き切りでいいのかな。
そもそも、もともとの雇い主に付いていなくても大丈夫なのだろうか……。
「翠葉、清良女史にいじめられてない?」
「……ないと思います」
「そう、ならいい……」
湊先生と藤原さんは仲が悪いのかな……。
「翠葉ちゃん、違うわよ? 湊にとって清良さんは先輩医師にあたる人なの。紫さんが学会で執刀できないときは清良さんが勤めるくらいに腕がいいのよ」
「……それは、心臓や循環器のお医者さんということ?」
「そうよ」
……そんな人が私なんかに付き切りでいいのかな。
そもそも、もともとの雇い主に付いていなくても大丈夫なのだろうか……。