光のもとでⅠ

「うん、ごめん」
『謝るようなことじゃない』
「うん、でも……」
『それ以上言うと、また何かしらペナルティつけるけど？』
「えっ!?　それは困るっ、もう言わないっ」
『効果覿面だな』
　電話の向こうでクスクスと笑う声が聞こえた。
　ツカサが笑ってる……。
　そんなことを新鮮に思いながら、今日の報告をしようと思った。
「今日ね、湊先生たちや家族みんなに会ったよ」
『……平気だったの？』
「うん。最初は楓先生だった。オフィスで一緒にお昼を食べてたら、湊先生と栞さんが来てくれた」