光のもとでⅠ
 どうしよう……。
 どうしよう、どうしよう……!?
 今から秋斗さんが来るなんて……。
 身体中が震え出す。
 明日には会って謝らなくてはいけないと思っていた。
 でも、それが今日になるとは思っていなくて心の準備が伴わない。
 しかも、これから来るのはいつもの秋斗さんではなく、怒っている秋斗さんなのだ。
 ――怖い。
「ツカサ……」
 リダイヤルからすぐに番号は見つかった。でも、通話ボタンは押せなかった。
 押す前に"逃げ"だとわかったから。
 少なくとも、今は逃げちゃいけないのではないだろうか。
 そう思う自分がいた。
 私は身動きもできずその場に留まった。
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