光のもとでⅠ
「えぇ、作ったのは俺ですから」
「失礼したわ。御園生さん、私もすぐに行くから」
「……はい」
「じゃ、行こうか」
 秋斗さんに顔を覗き込まれた。
 秋斗さんのきれいな笑顔が、きれいすぎて怖かった。
 顔全体でしか見ることができなくて、目を見ることはできなかった。
 でも、見なくてもわかる……。
 目は、きっと笑っていない――。
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