光のもとでⅠ
もしかして血っ!? 点滴が漏れてるっ!?
「湊先生っ」
「何?」
すぐにカーテンが開き、「これっ」と首もとを指差すと、一応チェックはするものの気の抜けたような表情になる。
「漏れてない……?」
「大丈夫よ。翠葉が倒れたときに一度外れたの。だから血液と輸液が付いてる。あとひとつ検査済ませたら病室に戻るから、そしたら着替えるといいわ」
「……はい」
よくよく考えてみれば血液が黒い、ということはすでに血液が乾いていて、今どうこう、というわけではない。
それに漏れていたら検査着にも付いていただろうし、検査技師さんだって気づいただろう。
何をこんなに慌てたんだろう……。
「観察力足りなすぎ……」
それにしても、私はどんな倒れ方をしたのだろうか。
「湊先生っ」
「何?」
すぐにカーテンが開き、「これっ」と首もとを指差すと、一応チェックはするものの気の抜けたような表情になる。
「漏れてない……?」
「大丈夫よ。翠葉が倒れたときに一度外れたの。だから血液と輸液が付いてる。あとひとつ検査済ませたら病室に戻るから、そしたら着替えるといいわ」
「……はい」
よくよく考えてみれば血液が黒い、ということはすでに血液が乾いていて、今どうこう、というわけではない。
それに漏れていたら検査着にも付いていただろうし、検査技師さんだって気づいただろう。
何をこんなに慌てたんだろう……。
「観察力足りなすぎ……」
それにしても、私はどんな倒れ方をしたのだろうか。