光のもとでⅠ
「嘘じゃないって。入院してからも度々お見舞いに来てくれてるしさ」
唯兄にはじとりと見られた。
「……そう、なの?」
お母さんを仰ぎ見ると、「そうみたいね」と苦笑した。
「今さらよ」
湊先生にもそう言われたけれど、やっぱり私にとっては知らない人で……。
「翠葉、宅急便と同じだと思えばいい。家に宅急便が届いても、ルームウェアで出るだろ? それと同じ」
「あ……それなら大丈夫そう」
蒼兄の説明に納得すると、周りがさらに苦笑した。
なんか、やだな……。
ちょっと居心地悪い……。
でも、録音されていた声は好きだな、と思った。
好き、というよりは安心できる声。
私はいったいなにがきっかけであんな録音をしたのだろう――。
唯兄にはじとりと見られた。
「……そう、なの?」
お母さんを仰ぎ見ると、「そうみたいね」と苦笑した。
「今さらよ」
湊先生にもそう言われたけれど、やっぱり私にとっては知らない人で……。
「翠葉、宅急便と同じだと思えばいい。家に宅急便が届いても、ルームウェアで出るだろ? それと同じ」
「あ……それなら大丈夫そう」
蒼兄の説明に納得すると、周りがさらに苦笑した。
なんか、やだな……。
ちょっと居心地悪い……。
でも、録音されていた声は好きだな、と思った。
好き、というよりは安心できる声。
私はいったいなにがきっかけであんな録音をしたのだろう――。