光のもとでⅠ
22
ご飯を食べ終え少しすると、昇さんが来てくれた。
「これが最後の治療。じゃ、ご家族はちょっと出ててもらってもいいですかね?」
昇さんが言うと、蒼兄たちはぞろぞろと病室を出ていった。
病室に残ったのは湊先生と昇さん。
「先生……どのくらいで痛みが出てくるかな」
激痛が怖くて、訊かずにはいられなかった。
「個人差があるからな、それはなんとも言えない」
「そうですよね……」
やだな、痛いの……。
局部麻酔の治療も痛くて嫌いだけど、今受けている治療はそれほど苦痛じゃないのに……。
それでいて、痛みがある程度抑えられるのに……。
会う前から相馬先生の印象が悪くなる。
「これが最後の治療。じゃ、ご家族はちょっと出ててもらってもいいですかね?」
昇さんが言うと、蒼兄たちはぞろぞろと病室を出ていった。
病室に残ったのは湊先生と昇さん。
「先生……どのくらいで痛みが出てくるかな」
激痛が怖くて、訊かずにはいられなかった。
「個人差があるからな、それはなんとも言えない」
「そうですよね……」
やだな、痛いの……。
局部麻酔の治療も痛くて嫌いだけど、今受けている治療はそれほど苦痛じゃないのに……。
それでいて、痛みがある程度抑えられるのに……。
会う前から相馬先生の印象が悪くなる。