光のもとでⅠ
「何か訊きたいことは?」
なんだか尋問のようだ。
訊くのは私のはずなのに……。
「えぇと……私はスイって呼ばれているみたいですが、どうしてでしょう?」
「……御園生さんだとお兄さんの御園生さんとかぶるから」
「それなら翠葉でもいいのに」
「……翠葉ちゃん、翠葉さん、翠葉、どれも嫌だったから翠って呼んでる。因みに、翠本人の了承は得てる」
反論の余地を許さない返事に唸りたくなる。
「それなら、私は藤宮司さんのことをなんて呼んでいたのでしょう?」
先輩、かな……。
「始めは藤宮先輩。次が司先輩。今朝までは司って呼んでた」
「嘘っ」
「本当。藤原さんに訊いてもらえれば事実確認できると思うけど?」
うーん……。
自分が男子を呼び捨てで呼ぶなんて想像ができない。
だって、海斗くんだって佐野くんだって敬称つきなのだ。
なんだか尋問のようだ。
訊くのは私のはずなのに……。
「えぇと……私はスイって呼ばれているみたいですが、どうしてでしょう?」
「……御園生さんだとお兄さんの御園生さんとかぶるから」
「それなら翠葉でもいいのに」
「……翠葉ちゃん、翠葉さん、翠葉、どれも嫌だったから翠って呼んでる。因みに、翠本人の了承は得てる」
反論の余地を許さない返事に唸りたくなる。
「それなら、私は藤宮司さんのことをなんて呼んでいたのでしょう?」
先輩、かな……。
「始めは藤宮先輩。次が司先輩。今朝までは司って呼んでた」
「嘘っ」
「本当。藤原さんに訊いてもらえれば事実確認できると思うけど?」
うーん……。
自分が男子を呼び捨てで呼ぶなんて想像ができない。
だって、海斗くんだって佐野くんだって敬称つきなのだ。