光のもとでⅠ
「起きられるなら屋上に行く?」
「あ、でも、藤原さんか湊先生に訊かないと……」
言うと、藤宮司さんは慣れたふうにナースコールを押した。
『何?』
これ、湊先生だろうなぁ……。
「翠を屋上に連れていきたいんだけど許可下りる?」
『いいわよ』
許可が下りると今度は車椅子の用意を始めた。
点滴パックもきちんと車椅子へ移してくれる。
とても手際が良かった。
「慣れてるんですね……」
車椅子に移りながら言うと、
「将来、医者を目指してるし、翠は病室が嫌いだろ? 入院してから二回ほど屋上に連れてってる」
そうなんだ……。
「あ、でも、藤原さんか湊先生に訊かないと……」
言うと、藤宮司さんは慣れたふうにナースコールを押した。
『何?』
これ、湊先生だろうなぁ……。
「翠を屋上に連れていきたいんだけど許可下りる?」
『いいわよ』
許可が下りると今度は車椅子の用意を始めた。
点滴パックもきちんと車椅子へ移してくれる。
とても手際が良かった。
「慣れてるんですね……」
車椅子に移りながら言うと、
「将来、医者を目指してるし、翠は病室が嫌いだろ? 入院してから二回ほど屋上に連れてってる」
そうなんだ……。