光のもとでⅠ
「私にとって、ツカサはどんな人だったのかな……」
「……そんなの俺が知りたい」
むっとした顔で言われた。
でも、すぐに表情が変わり、
「昨日の電話では、やっと友達に思えたって言われた」
「……それまでは?」
「最初が意地悪な人で、次が先輩。次が先輩以上友達未満」
順を追って教えてくれるけど……。
ねぇ、私――それってどうなの?
「……ようやく友達に昇格したんだ。記憶なくしたからって降格は勘弁してほしい」
辟易した顔をされても、私には記憶がない。
「たとえばさ、簾条は覚えてるんだろ?」
「……うん、桃華さん」
「簾条が記憶をなくしたからって、翠は友達じゃなくなるのか?」
「そんなことないよ」
「……そんなの俺が知りたい」
むっとした顔で言われた。
でも、すぐに表情が変わり、
「昨日の電話では、やっと友達に思えたって言われた」
「……それまでは?」
「最初が意地悪な人で、次が先輩。次が先輩以上友達未満」
順を追って教えてくれるけど……。
ねぇ、私――それってどうなの?
「……ようやく友達に昇格したんだ。記憶なくしたからって降格は勘弁してほしい」
辟易した顔をされても、私には記憶がない。
「たとえばさ、簾条は覚えてるんだろ?」
「……うん、桃華さん」
「簾条が記憶をなくしたからって、翠は友達じゃなくなるのか?」
「そんなことないよ」