光のもとでⅠ
「血圧と体温、脈拍が管理されていて随時送信されてる」
 どうして……?
「翠が具合が悪いことを口にしないから。……翠を守るためのもの。それを開発したのが秋兄。……これは、翠のためだけに開発されたものだ」
「え……?」
「……そのくらい、秋兄は翠を心配している人間」
 なんて答えたらいいのかがわからなかった。
 その人は、こんなすごいものを作ってくれる人はどんな人なのだろう。
 聞くだけじゃわからない。会ってみないとわからない。
「じゃ、今日はここまで」
「えっ!?」
 立ち上がったツカサは、肩越しに私を見下ろす。
「こんな短時間で話切れるほど付き合い浅くないから」
 一瞬言葉を呑んでしまった。
 でも――。
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