光のもとでⅠ
24
翌朝、いつものように基礎体温計で目を覚まし、手が動くままに携帯を手に取った。
「……わからないけど、習慣みたいなものなんだろうな」
私は手が覚えている操作を済ませて携帯を耳に当てる。
携帯からはツカサの声が聞こえてくる。
なんの会話かはわからない。でも、ツカサの声を聞くのは好きだと思った。
ツカサが数える数を聞いていると、心が静まる。
「あら、また聞いているの?」
藤原さんがホットタオルを持ってやってきた。
「おはようございます」
「おはよう」
携帯をテーブルに置き、受け取ったホットタオルで顔を拭く。
「今朝、お母様から電話があってね、八時半には行きつけの美容師さんがいらしてくださるそうよ」
わ、宮川(みやかわ)さんが来てくれるんだ……。
「……わからないけど、習慣みたいなものなんだろうな」
私は手が覚えている操作を済ませて携帯を耳に当てる。
携帯からはツカサの声が聞こえてくる。
なんの会話かはわからない。でも、ツカサの声を聞くのは好きだと思った。
ツカサが数える数を聞いていると、心が静まる。
「あら、また聞いているの?」
藤原さんがホットタオルを持ってやってきた。
「おはようございます」
「おはよう」
携帯をテーブルに置き、受け取ったホットタオルで顔を拭く。
「今朝、お母様から電話があってね、八時半には行きつけの美容師さんがいらしてくださるそうよ」
わ、宮川(みやかわ)さんが来てくれるんだ……。