光のもとでⅠ
25
トリートメントを終えて病室に戻ると、新聞紙も切り終わった髪の毛も、すべてがきれいに片付けられていた。
鏡だけがまだ壁に立てかけられている。
再度クロスをして、ドライヤーで髪の毛を乾かしてもらう。
「うん、だいぶ手触り良くなったよ。毛先も三十センチ近く切ったから、櫛の通りもいいね」
宮川さんの手は男の人の手なのに、とても繊細な手に思える。
指が長くてシルエットがきれい。
美容師さんの手とは思えないほどきれい。
この手を少し小さくすると唯兄の手と似てる。
そんなことを考えながら宮川さんの手を見ていた。
「じゃ、髪の毛アップにしようね」
軽くコームで髪の毛を掬い上げる。
頭のてっぺんでルーズなポニーテールを作ると、くるくると器用にお団子を作った。
前髪も右側から左に流れるように落として、普段と違う髪形に新鮮さを感じた。
鏡だけがまだ壁に立てかけられている。
再度クロスをして、ドライヤーで髪の毛を乾かしてもらう。
「うん、だいぶ手触り良くなったよ。毛先も三十センチ近く切ったから、櫛の通りもいいね」
宮川さんの手は男の人の手なのに、とても繊細な手に思える。
指が長くてシルエットがきれい。
美容師さんの手とは思えないほどきれい。
この手を少し小さくすると唯兄の手と似てる。
そんなことを考えながら宮川さんの手を見ていた。
「じゃ、髪の毛アップにしようね」
軽くコームで髪の毛を掬い上げる。
頭のてっぺんでルーズなポニーテールを作ると、くるくると器用にお団子を作った。
前髪も右側から左に流れるように落として、普段と違う髪形に新鮮さを感じた。