光のもとでⅠ
「え? え? えええええ!? 何? そういうことなの!?」
「そういうことなんだ。だから、学校で桃華に悪いムシが付かないように見張っててね」
 蒼兄は嬉しそうに笑って口にした。
「……っつか、簾条なら心配しなくても自分で害虫駆除くらいしますよ」
「ふふふ、その通り。蒼樹さん、心配ご無用です」
 桃華さんはきれいに微笑んだ。
 年の差は私以上にあるのに、桃華さんと蒼兄が並んでも違和感がない。
 お似合いだな、と改めて思った。
 話が一段落すると、
「アルバムを見ましょう?」
 桃華さんが持ってきたアルバムを開いた。
「悪巧みはここから始まってたんだ」
 と、佐野くんがおかしそうに話す。
 写真には、私とツカサが写っていた。ふたり並んで歩いているところを後ろから撮られているらしい。
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