光のもとでⅠ
桃華さんに手帳を開くように言われ、サイドテーブルの引き出しにしまってあった手帳を見ると、その中には写真が四枚挟まっていた。
クラスメイトと写っている写真のほかに三枚――。
「ツカサ……?」
一枚はツカサがバスケでシュートを決めている写真だった。
それから――。
「ツカサと……藤宮秋斗さん?」
今よりも少し幼い感じのするツカサと、楓先生のそっくりさん。
ツカサは嫌そうにしているけれど、そっくりさんは嬉しそうに司の肩へ腕を回していた。
最後の一枚はそっくりさんが藤宮の制服を着ている写真だった。
「これは……?」
「秋斗先輩が高校生のときの写真」
「どうして……?」
「翠葉……全部を一気に人に訊くのではなくて、少しずつにしたらどうかしら?」
桃華さんは私のことを心配そうな目で見ていた。
そして、今の言葉は気遣われているのと、何かを危惧しているような響きを持っていた。
クラスメイトと写っている写真のほかに三枚――。
「ツカサ……?」
一枚はツカサがバスケでシュートを決めている写真だった。
それから――。
「ツカサと……藤宮秋斗さん?」
今よりも少し幼い感じのするツカサと、楓先生のそっくりさん。
ツカサは嫌そうにしているけれど、そっくりさんは嬉しそうに司の肩へ腕を回していた。
最後の一枚はそっくりさんが藤宮の制服を着ている写真だった。
「これは……?」
「秋斗先輩が高校生のときの写真」
「どうして……?」
「翠葉……全部を一気に人に訊くのではなくて、少しずつにしたらどうかしら?」
桃華さんは私のことを心配そうな目で見ていた。
そして、今の言葉は気遣われているのと、何かを危惧しているような響きを持っていた。