光のもとでⅠ
「バカ……すごい真っ赤」
言われなくてもわかってる……。
とにかく話しを逸らしたくて、
「ツカサ、起こしてごめん……」
「あぁ、これ、ありがと」
ツカサが自分にかけられていたタオルケットをたたみだす。
それを見ながら、本当にごめん、と思う。
何しろ、タオルケットをかけて数分も経っていないのだ。
「メガネをね……外そうと思ったの。何かの拍子に落としたら壊れちゃうかな、と思って」
床にしゃがみこんだままそう言うと、
「何がどうしてあんなことになってたわけ?」
「……あの、手を伸ばしたら届かなくてですね……近づこうとしたら……ルームウェアの裾を膝で踏んでしまって――」
「もういい」
ツカサはメガネのブリッジを中指で上げて位置を直す。
言われなくてもわかってる……。
とにかく話しを逸らしたくて、
「ツカサ、起こしてごめん……」
「あぁ、これ、ありがと」
ツカサが自分にかけられていたタオルケットをたたみだす。
それを見ながら、本当にごめん、と思う。
何しろ、タオルケットをかけて数分も経っていないのだ。
「メガネをね……外そうと思ったの。何かの拍子に落としたら壊れちゃうかな、と思って」
床にしゃがみこんだままそう言うと、
「何がどうしてあんなことになってたわけ?」
「……あの、手を伸ばしたら届かなくてですね……近づこうとしたら……ルームウェアの裾を膝で踏んでしまって――」
「もういい」
ツカサはメガネのブリッジを中指で上げて位置を直す。