光のもとでⅠ
「お仕事忙しい?」
『ちょっとね。今は仕事量が多いからなぁ……』
「忙しかったら切るよ?」
『それはダメっ、俺の癒しっっっ。リィ、たまには気分転換も必要なの。なので、切るの禁止っ!』
「切らなくていいなら切らない」
 クスクス笑いながら答えると、
『具合はどう? 少し落ち着いてるって聞いてるけど』
「うん、まだ大丈夫みたい」
『またひとつ安心』
 声音が少し柔らかくなった。
「今日はね、午前中に髪の毛を切ったんだよ」
『あぁ、碧さんが言ってたね。早いところ新生リィを見に行かなくちゃ』
「あとね、学校の友達がアルバムを持ってきてくれたの。それからね、さっきはツカサが来てくれたよ」
 なんでもないことをつらつらと話す。
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