光のもとでⅠ
30
昇さんと藤原さんが相手をしてくれながら、病室でお昼ご飯を食べていた。
「少し、食欲ないか?」
「……痛みが出てくるとどうしても。……でも、食べられるところまでは食べます」
「いい子だな」
「いい子ね」
口を揃えるふたりに少しむくれる。
「あのですね、いい子になろうとしてやってるわけでも言ってるわけでもないですからねっ!?」
「……これが素だからすごいよな?」
昇さんが藤原さんに視線を投げると、「本当ね」と言われてしまった。
なんだかとても居心地が悪かった。
そこに、ひょっこりと唯兄が顔を出した。
「少し、食欲ないか?」
「……痛みが出てくるとどうしても。……でも、食べられるところまでは食べます」
「いい子だな」
「いい子ね」
口を揃えるふたりに少しむくれる。
「あのですね、いい子になろうとしてやってるわけでも言ってるわけでもないですからねっ!?」
「……これが素だからすごいよな?」
昇さんが藤原さんに視線を投げると、「本当ね」と言われてしまった。
なんだかとても居心地が悪かった。
そこに、ひょっこりと唯兄が顔を出した。