光のもとでⅠ
昇さんが座っていたスツールに唯兄が腰を下ろす。
「今日は役所に行く用もあったから、どっちにしろお見舞いには来ようと思ってたんだ」
「それなら昨日教えてくれれば良かったのに」
「こういうのはびっくりさせるから楽しいんじゃん」
「そうだけど……。唯兄、お母さん、お見舞い疲れしてない……?」
今日は姿を見ないお母さんのことを訊くと、
「今日は家で仕事してる。現地の動画を見ながらリアルタイムで指示出してる感じ」
お母さんらしいな、とは思うものの、もうそんなに元気なのだろうか、と不安にも思う。
「そんなに心配しなくても大丈夫。リィに会ってからずいぶん落ち着いたし、食欲ももとに戻ったよ」
「本当?」
「本当。誰に嘘ついてもリィには嘘つかないから安心しな。っていうかさ、リィはこれしか食べないの?」
「あ……少しずつだけど痛みが出てきているの」
「そっか……。それに食欲は比例するわけね」
「ん……」
でも、食べなくちゃね……。
「今日は役所に行く用もあったから、どっちにしろお見舞いには来ようと思ってたんだ」
「それなら昨日教えてくれれば良かったのに」
「こういうのはびっくりさせるから楽しいんじゃん」
「そうだけど……。唯兄、お母さん、お見舞い疲れしてない……?」
今日は姿を見ないお母さんのことを訊くと、
「今日は家で仕事してる。現地の動画を見ながらリアルタイムで指示出してる感じ」
お母さんらしいな、とは思うものの、もうそんなに元気なのだろうか、と不安にも思う。
「そんなに心配しなくても大丈夫。リィに会ってからずいぶん落ち着いたし、食欲ももとに戻ったよ」
「本当?」
「本当。誰に嘘ついてもリィには嘘つかないから安心しな。っていうかさ、リィはこれしか食べないの?」
「あ……少しずつだけど痛みが出てきているの」
「そっか……。それに食欲は比例するわけね」
「ん……」
でも、食べなくちゃね……。