光のもとでⅠ
「それなぁに?」
クラスメイトにプレゼントされたものであることや、中に入っている曲の説明をした。
「それで、聴くの躊躇っちゃったの?」
「はい……」
少し躊躇したものの、栞さんに訊いてみることにした。
「栞さん、私……記憶を無くす前に好きな人がいたのかな……。恋、してたのかな」
「……どうして?」
「手帳にふたりの写真が入っていたんです」
その写真を見せると、
「秋斗くんが二枚、司くんも二枚。両者引分けか……」
写真から視線を逸らし、お布団を見つめては頭の中でぐるぐると同じことを考えそうになる。
クラスメイトにプレゼントされたものであることや、中に入っている曲の説明をした。
「それで、聴くの躊躇っちゃったの?」
「はい……」
少し躊躇したものの、栞さんに訊いてみることにした。
「栞さん、私……記憶を無くす前に好きな人がいたのかな……。恋、してたのかな」
「……どうして?」
「手帳にふたりの写真が入っていたんです」
その写真を見せると、
「秋斗くんが二枚、司くんも二枚。両者引分けか……」
写真から視線を逸らし、お布団を見つめては頭の中でぐるぐると同じことを考えそうになる。