光のもとでⅠ
『じゃ、切るよ』
「わっ、待ってっ」
待ってっ!? 私、何を言おうとしたんだろうっ!?
「あのっ、試合がんばってね。それから、電話に出てくれてありがとうっ」
『前者の意味はわかるけど、後者の意味がわからない』
「……だって、声が聞きたくて電話したの。だから、電話に出てくれてありがとう……だよ?」
『……携帯って離れてる相手と話すためのアイテムだから、鳴れば出るだろ?』
どこかぶっきらぼうな返事。
でも、言われていることはもっともで、「そうだよね」としか答えられなかった。
『でも、俺も話せて良かった……。録音してあるのを聞くのと、リアルタイムで話せるのはやっぱり違うな……』
「うん……」
『そっちは星が見えるか?』
「え?」
ふと、目の前のガラスの向こうを見る。
「わっ、待ってっ」
待ってっ!? 私、何を言おうとしたんだろうっ!?
「あのっ、試合がんばってね。それから、電話に出てくれてありがとうっ」
『前者の意味はわかるけど、後者の意味がわからない』
「……だって、声が聞きたくて電話したの。だから、電話に出てくれてありがとう……だよ?」
『……携帯って離れてる相手と話すためのアイテムだから、鳴れば出るだろ?』
どこかぶっきらぼうな返事。
でも、言われていることはもっともで、「そうだよね」としか答えられなかった。
『でも、俺も話せて良かった……。録音してあるのを聞くのと、リアルタイムで話せるのはやっぱり違うな……』
「うん……」
『そっちは星が見えるか?』
「え?」
ふと、目の前のガラスの向こうを見る。