光のもとでⅠ
後ろを向くと、ロビーの長椅子に座ってこちらを見ている蒼兄が視界に入った。
手を振って通話が終わったことを教える。と、長い足でズンズンとこっちに向かって歩いてきた。
「ずいぶんと長く話してたな?」
「あ……ツカサとはそんなに長く話してないの」
思わず苦笑がもれる。
「少しでも長く話したいなら話題をリストアップしておかないと無理そう」
蒼兄は目を丸くして驚いていた。
「どうしてそんなに驚いた顔をするの?」
「だって、翠葉は電話があまり得意じゃないだろ?」
あ、そっか……。
「……よくわからないんだけどね、ツカサとはもっと話していたいなって思ったの。でも、残念ながら話しが続かなくて数分しか話せなかった」
少し照れ笑い。
「じゃ、今の電話は?」
「佐野くん」
答えると、「なるほど」と納得されてしまった。
手を振って通話が終わったことを教える。と、長い足でズンズンとこっちに向かって歩いてきた。
「ずいぶんと長く話してたな?」
「あ……ツカサとはそんなに長く話してないの」
思わず苦笑がもれる。
「少しでも長く話したいなら話題をリストアップしておかないと無理そう」
蒼兄は目を丸くして驚いていた。
「どうしてそんなに驚いた顔をするの?」
「だって、翠葉は電話があまり得意じゃないだろ?」
あ、そっか……。
「……よくわからないんだけどね、ツカサとはもっと話していたいなって思ったの。でも、残念ながら話しが続かなくて数分しか話せなかった」
少し照れ笑い。
「じゃ、今の電話は?」
「佐野くん」
答えると、「なるほど」と納得されてしまった。