光のもとでⅠ
髪の毛を乾かし終わってもまだ、私は身体を起こせる状態にはなく、ご飯を食べるのは無理そうだった。
「さて、御園生さんの疑問に答えましょうか?」
藤原さんに微笑まれて、再確認する。
きれいな人だとは思っていたけれど、本当に隙のない美人さんだ。
「何が知りたい?」
「えぇと……」
今まで、そうだ、と言われたわけでもないのに思い込んでいたことがある。
藤原さんはずっと藤宮の人だと思っていた。
けれども、宮川さんが甥ということはそれが間違いなのだろうか。それとも、宮川さんも藤宮の人ということなのだろうか……。
「……藤原さんは藤宮の人ですか?」
「半分正解で半分不正解」
半分正解で半分不正解……?
藤宮の人であって、藤宮の人ではないということ?
「さて、御園生さんの疑問に答えましょうか?」
藤原さんに微笑まれて、再確認する。
きれいな人だとは思っていたけれど、本当に隙のない美人さんだ。
「何が知りたい?」
「えぇと……」
今まで、そうだ、と言われたわけでもないのに思い込んでいたことがある。
藤原さんはずっと藤宮の人だと思っていた。
けれども、宮川さんが甥ということはそれが間違いなのだろうか。それとも、宮川さんも藤宮の人ということなのだろうか……。
「……藤原さんは藤宮の人ですか?」
「半分正解で半分不正解」
半分正解で半分不正解……?
藤宮の人であって、藤宮の人ではないということ?