光のもとでⅠ
 コンビニに寄り、携帯のバッテリーを買ってくると、
「碧さん、メモ帳と書くものありますか?」
「あるわよ?」
 バッグの中からそれらを渡すと、
「あんちゃん、リィに手紙を書くまで車動かさないで」
 え、手紙?
「そんなの待てるか」
「三十秒っ!」
 唯くんはメモ帳に噛り付いた。
「なんだ、手紙なんて言うから長いのかと思った」
 私も同じように思った。
「あのねぇ、バッテリーだけ入っててもリィは悩むでしょっ!?」
 呆れたように唯くんが喚く。
 でも、唯くんの言うことは一理ある。
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