光のもとでⅠ
「ここは学校じゃないだろ?」
なんて、もっともらしい理由をつけて。
「……慣れなくて変な気がするけど」
「タメにずっと敬語を使われてる俺の身にもなれ」
どこら辺に笑いの要素があったのかわからないが、翠はクスクスと笑っていた。
そして、
「先輩……私、先輩のことも傷つけちゃったよね」
「そうだな……。大嫌いとかムカつく程度のものだったけど」
ショックはショックだったけど、貴重な体験だったかな、とは思う。
「ごめんなさい」と謝られ、これ幸いと思う自分が恨めしくもなる。
「……名前」
「え……?」
「敬語をやめるのと、プラスアルファ。名前に先輩つけないで」
「は……?」
「それで許してやるって言ってるんだけど」
「…………」
なんて、もっともらしい理由をつけて。
「……慣れなくて変な気がするけど」
「タメにずっと敬語を使われてる俺の身にもなれ」
どこら辺に笑いの要素があったのかわからないが、翠はクスクスと笑っていた。
そして、
「先輩……私、先輩のことも傷つけちゃったよね」
「そうだな……。大嫌いとかムカつく程度のものだったけど」
ショックはショックだったけど、貴重な体験だったかな、とは思う。
「ごめんなさい」と謝られ、これ幸いと思う自分が恨めしくもなる。
「……名前」
「え……?」
「敬語をやめるのと、プラスアルファ。名前に先輩つけないで」
「は……?」
「それで許してやるって言ってるんだけど」
「…………」