光のもとでⅠ
「そっか。……ま、大丈夫だよ。過労だ、過労。父さんもわかってて止めなかったしな」
 空をぼんやりと見ながら話す。
「私のせいだよね……」
 隣から、か細い声が聞こえてきた。
「……誰のせいとか、そういうんじゃないと思うけどな」
 身体を折り曲げ愛娘の顔を覗き込むと、翠葉は髪で顔を隠した。
 即ち俯かれた。
「でも、私が現場に戻って仕事をしてほしいって言ったから……」
 そうやって自分を責めちゃうんだよな……。
 翠葉も碧もさ。
「……ま、それもそうか。でもさ、家に母さんがいたとして、翠葉の痛みがなくなるわけでもないしな」
 そういうのも俺はわかってるから……。
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