光のもとでⅠ
 なんたって、俺の奥さん碧に瓜二つなわけだから。
 ただ、どうしたことか、俺や碧のように健康ではなかった。
 そんな娘に言ってやれることはなんだろう、と少し考える。
「あのな?」
 思わず手に力が入る。
「つらいとき、どうして元気に産んでくれなかったんだ、って言ってくれていいんだ。翠葉はそれを言いたくなくて、それで父さんたちを遠ざけていただろう?」
 掴んでいた手が一瞬引っ込みそうになった。
 でも、放しはしない。
「いいんだ、言っても……」
「……ど、して……」
 震えた声と揺れる瞳。
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