光のもとでⅠ
『いや、今のところはないが……。秋斗、どうかしたのか?』
「いえ、別に。翠葉ちゃんから連絡があって、ようやく会ってもらえるようなので、今からいってきます」
 それだけ伝えて通話を切った。
 車に乗り込み、今後の自分の対応を考える。
 どう責めたらいいだろうか、と。
 傷を癒せ、とは言った。
 けど、彼女ならそれをどう受け止めるか――。
「人身御供だな……」
 しばらく彼女に恋人をさせよう。
 拘束して罪を償ってもらう。
 そんな時間は短期間でいい。
 罪を償ってもらったら解放する。
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