光のもとでⅠ
12~17 Side Akito 03話
歩いてきたばかりの廊下を戻りエレベーターホールへ向かう。
こんなにも歩かせて大丈夫だろうか、と不安にはなるものの、彼女の足取りは意外としっかりしたものだった。
倒れたら抱き上げればいい。
そんなことを考えながら十階の話をする。
「翠葉ちゃん、知ってる? 十階は、藤宮の人間か、藤宮とごく親しい人間しか入れないって」
十階は俺が入院したときにも使っていたが、基本は一族専用のVIPフロアだ。
特殊な機材を使わない限り、手術もこの階で行える。
翠葉ちゃんは不安そうに俺を見上げた。
こんなにも歩かせて大丈夫だろうか、と不安にはなるものの、彼女の足取りは意外としっかりしたものだった。
倒れたら抱き上げればいい。
そんなことを考えながら十階の話をする。
「翠葉ちゃん、知ってる? 十階は、藤宮の人間か、藤宮とごく親しい人間しか入れないって」
十階は俺が入院したときにも使っていたが、基本は一族専用のVIPフロアだ。
特殊な機材を使わない限り、手術もこの階で行える。
翠葉ちゃんは不安そうに俺を見上げた。