光のもとでⅠ
……そうか、そういうことか。
静さんはそれも承知で俺に会いに行けと言っているんだ。
「秋斗、おまえは時期を見計らって私と蔵元と一緒に会いにいくことになる。それまでは病院への立ち入りは禁ずる。秋斗の診察は涼さんの家で行うことが決まった」
「はい……」
始終俯いてつらそうに身体を丸めている秋兄なんて初めて見た。
……イライラする。
「私からの話は以上だ」
そう言うと、静さんはひとり先に桜香庵を出ていった。
「司、本当にすまない……」
「――過ぎたことはしかたないだろっ!?」
こんな秋兄だって見たくはない。
静さんはそれも承知で俺に会いに行けと言っているんだ。
「秋斗、おまえは時期を見計らって私と蔵元と一緒に会いにいくことになる。それまでは病院への立ち入りは禁ずる。秋斗の診察は涼さんの家で行うことが決まった」
「はい……」
始終俯いてつらそうに身体を丸めている秋兄なんて初めて見た。
……イライラする。
「私からの話は以上だ」
そう言うと、静さんはひとり先に桜香庵を出ていった。
「司、本当にすまない……」
「――過ぎたことはしかたないだろっ!?」
こんな秋兄だって見たくはない。