光のもとでⅠ
 俺は次にどんな顔で、どんな態度で先輩と会うことになるのだろう。
 怒りがないといったら嘘になる。
 ないわけがない……。
 昨夜藤原さんから連絡があったときには、ひどく怯えている様子ではあるが、自分が側にいる限り間違いは起こさせないと約束してくれた。
 ずっと翠葉と一緒にいてくれる、という言葉に安堵したけど、それでも、自分の時間をどう使ってでも翠葉と秋斗先輩をふたりにさせるつもりなどなかった。
 そう思っていた矢先に入った連絡には、心臓が止まる思いだった。
 不整脈で一時ICUに入った、と。自分で点滴のラインを引き抜くなんて――。
 そんな、自分のライフラインを断ち切るようなことをしなくてはいけないくらいの何があったというのか。
 それが"何"であるのか、俺たちには知る由もない。
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