光のもとでⅠ
「けど、あのお姫さん気づいてないよな? ある意味すごくね?」
すごいっていうか、
「ただ単に鈍いだけ。底抜けに――」
「くっ、おっもしれー! 司がそんなふうに感情見せるのって珍しいよな!」
……なんとでも言え。
「確かにかわいいと思うけどさ、どこに惚れたの?」
どこ――?
「何それ……」
訊かれた意味がわからなかったわけじゃない。
けど、訊き返さずにはいられなかった。
「え? 普通ねぇ? 顔が好みとか仕草がかわいいとか、性格が合うとか話してて楽しいとか」
すごいっていうか、
「ただ単に鈍いだけ。底抜けに――」
「くっ、おっもしれー! 司がそんなふうに感情見せるのって珍しいよな!」
……なんとでも言え。
「確かにかわいいと思うけどさ、どこに惚れたの?」
どこ――?
「何それ……」
訊かれた意味がわからなかったわけじゃない。
けど、訊き返さずにはいられなかった。
「え? 普通ねぇ? 顔が好みとか仕草がかわいいとか、性格が合うとか話してて楽しいとか」