光のもとでⅠ
 ようやくこちらを向いたときには、俺が唖然とするほど赤かった。
 見事すぎるほどに首まで赤い。
 これ、痛くないのか……?
「……すごい赤いけど、そんな長時間外にいたわけ?」
「……えと、どのくらいいたかはちょっとわからないかも」
 わからないって……わからないほど長時間いたのかよ……。
「バカ……すごい真っ赤」
 白い肌が台無し……。
 もう少し文句が言いたくて口を開こうとすると、
「ツカサ、起こしてごめん……」
 本当に申し訳なさそうに謝られた。
 別に横になるだけの予定が寝てしまっただけで、起こされて怒るつもりはないけど……。
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