光のもとでⅠ
携帯をポケットに突っ込み自転車に跨る。
ペダルを漕ぎ始めてすぐに私道へ入り、緩やかな上り坂に迎えられる。
ペダルに全体重をかけて漕ぐ。
俺は、この坂を上り続けたらどこへたどり着くのだろう。
俺はどこにたどり着きたいのだろうか。
ただ、たどり着いたその場所に、翠がいてくれさえすればそれでいい。
この俺が恋愛――? 人を好きになる?
わからない。
俺はそんな人間だっただろうか。
考えても出ない答えにイラつきながら、何度も左右交互にペダルを漕いだ。
ペダルを漕ぎ始めてすぐに私道へ入り、緩やかな上り坂に迎えられる。
ペダルに全体重をかけて漕ぐ。
俺は、この坂を上り続けたらどこへたどり着くのだろう。
俺はどこにたどり着きたいのだろうか。
ただ、たどり着いたその場所に、翠がいてくれさえすればそれでいい。
この俺が恋愛――? 人を好きになる?
わからない。
俺はそんな人間だっただろうか。
考えても出ない答えにイラつきながら、何度も左右交互にペダルを漕いだ。