光のもとでⅠ
こんな電話は初めてだった。
「たいていは相談や悩みごと回線だったと思う」
きっと、リダイヤルの上位に俺の番号が表示されていたのだろう。
でも、なんだか奇妙だ。
こんな電話がかかってくること事体が奇妙。
奇妙というよりは異常……。
そのうえ、翠は電話ってアイテムをきちんと理解していない気がする。
「翠、これ電話だから。話さないと意味を成さないんだけど……」
『あ、ごめんなさい。あの、調子はどう? 体調は? 精神面は? えっと、それから――』
話す内容を考えながら口にしている、そんな感じ。
なんか身体中の力が抜ける。
いい意味でも悪い意味でも……。
「体調は問題ない。メンタルは驚くことがあったけど、マイナスのほうには傾いてないから平気」
「たいていは相談や悩みごと回線だったと思う」
きっと、リダイヤルの上位に俺の番号が表示されていたのだろう。
でも、なんだか奇妙だ。
こんな電話がかかってくること事体が奇妙。
奇妙というよりは異常……。
そのうえ、翠は電話ってアイテムをきちんと理解していない気がする。
「翠、これ電話だから。話さないと意味を成さないんだけど……」
『あ、ごめんなさい。あの、調子はどう? 体調は? 精神面は? えっと、それから――』
話す内容を考えながら口にしている、そんな感じ。
なんか身体中の力が抜ける。
いい意味でも悪い意味でも……。
「体調は問題ない。メンタルは驚くことがあったけど、マイナスのほうには傾いてないから平気」