光のもとでⅠ
そういえばこの声、電話越しに聞いたことがある。
「ご理解いただけたようで何より」
ニヤリ、と笑った顔がなんとも悪人面だ。
目はどちらかというとたれ目で髪の毛はリーゼント。
確かに今は夏だけど、どうしてこんなにチンピラ風味を醸し出すアロハシャツを着ているのだろうか。
観察すれば観察するほど突っ込みどころが満載だ。
そして、昇さん同様に眼力のある人だった。
「ほら、嬢ちゃんの自己紹介」
催促されて口を開こうとしたとき、人の声が割り込んだ。
「なんですってっ!? その悪趣味なシャツに相馬って――」
湊先生がソファの背もたれに手をかけて身体を起こしていた。
「ご理解いただけたようで何より」
ニヤリ、と笑った顔がなんとも悪人面だ。
目はどちらかというとたれ目で髪の毛はリーゼント。
確かに今は夏だけど、どうしてこんなにチンピラ風味を醸し出すアロハシャツを着ているのだろうか。
観察すれば観察するほど突っ込みどころが満載だ。
そして、昇さん同様に眼力のある人だった。
「ほら、嬢ちゃんの自己紹介」
催促されて口を開こうとしたとき、人の声が割り込んだ。
「なんですってっ!? その悪趣味なシャツに相馬って――」
湊先生がソファの背もたれに手をかけて身体を起こしていた。