光のもとでⅠ
「聞いていたら断ってるわよっ」
 まるで小型犬よろしく大型犬の昇さんに噛み付く。
 すごいなぁ……。
 昇さんが相手だと湊先生が小型犬に見えるんだ。
「姫さんよぉ、一応ここ病室だぜ? ちょっとは声量落とせや」
 正論だ……。
 正論すぎて湊先生がぶち切れそう……。
「っていうか、相馬と湊ってなんかつながりあったか? 俺、知り合いなんて話聞いてねーよ?」
 昇さんが相馬先生を見ると、「ちょっとな」と相馬先生が笑って答えた。
「で? お姫さんはまだ囲われてるわけか?」
 ……囲われてる?
「囲われてるって何よ……」
 声量と共に声のトーンまで下がってさらに機嫌悪化チック。
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