光のもとでⅠ
「因みに」とバッグの中からデジカメを取り出した。
「じゃーん!」
 見せられた画像は落ち着いた感じのする男の人だった。
「……誰?」
「蔵元さん」
「あ、蔵元森さん?」
「そう。何か思い出せそう?」
「ごめんなさい……」
 身体は痛くても身体を起こせないほどではなく、コントローラーでベッドを少し起こしお水をもらった。
「次のファイルは動画で音声付なんだけど……どうする?」
 どうするって……。
「見せてくれるために撮ってきたんじゃないの?」
「そうだけど……。こっちには秋斗さんも映ってる」
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