光のもとでⅠ
一瞬手を引っ込めそうになったけど、刺された鍼は本当に痛くなかった。
少しチク、とする程度。
「これで、いいんですか……?」
「あぁ、最初はこんな感じで始めていく。それでもきちんと効果はある」
刺された針はてろん、とミニチュアの釣竿がしなっているような感じ。
「ただ、カイロも鍼も、最初はすごく身体が疲れるんだ。だから、一日にどちらかしかしない。今日の治療はここまでだ」
「あの、歪んでる部分はしだいに治るんでしょうか?」
蒼兄が訊くと、
「時間はかかるが歪む場所がパターン化してきたらこっちのもんだ」
先生は勝気な顔をした。
唯兄はというと、
「思ってたよりも痛そうな治療じゃないみたいで良かったね?」
確かに、ブロックよりは断然楽だし、強い薬を注射されて眠らされるよりはいい。
それに加え、なぜか痛みが軽減した気がするから不思議だ。
少しチク、とする程度。
「これで、いいんですか……?」
「あぁ、最初はこんな感じで始めていく。それでもきちんと効果はある」
刺された針はてろん、とミニチュアの釣竿がしなっているような感じ。
「ただ、カイロも鍼も、最初はすごく身体が疲れるんだ。だから、一日にどちらかしかしない。今日の治療はここまでだ」
「あの、歪んでる部分はしだいに治るんでしょうか?」
蒼兄が訊くと、
「時間はかかるが歪む場所がパターン化してきたらこっちのもんだ」
先生は勝気な顔をした。
唯兄はというと、
「思ってたよりも痛そうな治療じゃないみたいで良かったね?」
確かに、ブロックよりは断然楽だし、強い薬を注射されて眠らされるよりはいい。
それに加え、なぜか痛みが軽減した気がするから不思議だ。