光のもとでⅠ
04
「相馬先生、さっきまですごく腰が痛かったの」
「おう」
「それが今は全然痛くない」
すごく不思議だった。
左腰から脇腹、そこから鳩尾にかけてたまらない痛さがあったのに。
今は痛みの欠片もない。
「そこは左右逆方向に歪んでたからな、相当痛かっただろうよ。人の体は生活習慣によって歪むものが大半だ。だいたいは左右同じ方向に歪むが、嬢ちゃんは左右反対に歪んでる。それはたまらなく痛いはずだ」
そうなんだ……。
「それで、どうしてそんな普通の顔をしていた?」
凄む目で見られる。
まるでいつかの昇さんと同じだ。
「おう」
「それが今は全然痛くない」
すごく不思議だった。
左腰から脇腹、そこから鳩尾にかけてたまらない痛さがあったのに。
今は痛みの欠片もない。
「そこは左右逆方向に歪んでたからな、相当痛かっただろうよ。人の体は生活習慣によって歪むものが大半だ。だいたいは左右同じ方向に歪むが、嬢ちゃんは左右反対に歪んでる。それはたまらなく痛いはずだ」
そうなんだ……。
「それで、どうしてそんな普通の顔をしていた?」
凄む目で見られる。
まるでいつかの昇さんと同じだ。