光のもとでⅠ
それに正直すぎというよりは――。
「ずるくなりたくないだけなんですけど、すでに結構たくさんずるいことしてるかもしれなくて……」
「でも、翠葉ちゃんは少しくらいずるくていいと思うよ。じゃないと、世の中の人間皆が腹黒人間になっちゃうからね」
楓先生は私のことを真っ白できれいみたいに言ってくれるけど、私はたぶんそんなに真っ白じゃないと思う。
そんなことを思いながらご飯を食べ、少し残してご馳走様をした。
痛みが軽くても食欲が戻らない。
残してしまったものを見ていると、
「すぐには食欲だって戻らないよ」
と、トレイを取り上げられる。
「ただでさえ、今は行動を制限されていてカロリーを使わないようにしてるんだ。激痛発作がなければ体力を消耗することもない。お腹が空かなくて当然なんだ」
そっか……。
「ずるくなりたくないだけなんですけど、すでに結構たくさんずるいことしてるかもしれなくて……」
「でも、翠葉ちゃんは少しくらいずるくていいと思うよ。じゃないと、世の中の人間皆が腹黒人間になっちゃうからね」
楓先生は私のことを真っ白できれいみたいに言ってくれるけど、私はたぶんそんなに真っ白じゃないと思う。
そんなことを思いながらご飯を食べ、少し残してご馳走様をした。
痛みが軽くても食欲が戻らない。
残してしまったものを見ていると、
「すぐには食欲だって戻らないよ」
と、トレイを取り上げられる。
「ただでさえ、今は行動を制限されていてカロリーを使わないようにしてるんだ。激痛発作がなければ体力を消耗することもない。お腹が空かなくて当然なんだ」
そっか……。