光のもとでⅠ
返ってくる答えはたぶん外れない。
わかっていながら私は訊いた。
「ツカサはどう思う?」
『俺はまだ会ってないし話すらしていない。そういう相手にこれだけの情報でどうこう言えないだろ?』
ほら、桃華さんと一緒。
ついクスリ、と笑ってしまった。
『何……?』
少しだけ不機嫌そうな声。
「ううん、さっき同じことを桃華さんにも訊いたの。そしたらね――」
『いい……。どうせ簾条のことだから、百聞は一見にしかず、とでも答えたんだろ?』
「すごい、当たりっ!」
『すごいっていうか、俺はかなり不愉快だけど』
「ごめんっ、怒ったっ!?」
「こんなことでいちいち怒っていたら、翠と会話なんてしてられない』
ものすごく呆れた声だった。
でも、こんな会話でもきちんと付き合ってくれる。
わかっていながら私は訊いた。
「ツカサはどう思う?」
『俺はまだ会ってないし話すらしていない。そういう相手にこれだけの情報でどうこう言えないだろ?』
ほら、桃華さんと一緒。
ついクスリ、と笑ってしまった。
『何……?』
少しだけ不機嫌そうな声。
「ううん、さっき同じことを桃華さんにも訊いたの。そしたらね――」
『いい……。どうせ簾条のことだから、百聞は一見にしかず、とでも答えたんだろ?』
「すごい、当たりっ!」
『すごいっていうか、俺はかなり不愉快だけど』
「ごめんっ、怒ったっ!?」
「こんなことでいちいち怒っていたら、翠と会話なんてしてられない』
ものすごく呆れた声だった。
でも、こんな会話でもきちんと付き合ってくれる。