光のもとでⅠ
「本当っ!?』
『嘘つく意味ないだろ?』
「ありがとうっ!」
『じゃ、そろそろ切る。翠、就寝時間前には病室に戻れ』
「……ハイ」
『因みに、ブランケットくらいはかけてるんだろうな?』
 今日は膝にかけるようなものは何も持ってきていなかった。
 無言から察したのか、
『ペナルティ一。次から電話の最初にはそれ確認するから。持ってなかったら即行切る。じゃ、おやすみ』
「おや――……すみなさい」
 最後まで言う前に切られてしまった。
 ブランケット、確かに持ってきてなかったけど……。
「どうしてそこまで怒るかなぁ……」
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