光のもとでⅠ
いつもなら藤原さんがホットタオルを持って入ってくる時間だけど、それもない。
藤原さんは通常業務に戻ってしまったのだろう。
本当にいなくなっちゃったんだな……。
病室のドアを見ながらしんみりしていると、そのドアが軽快にノックされた。
「はい……」
そっと開いたドアから、
「翠葉ちゃん、おはようっ!」
「えっ、栞さんっ!?」
「そうよ! 今日からはここで看護師さんだからよろしくね」
明るく言われ、まじまじと栞さんの出で立ちを凝視する。
初めて見るナース姿の栞さんだった。
膝丈のワンピースがとてもよく似合っている。
髪の毛は後ろでひとつにまとめられていた。
「なんだか浮かない顔をしてたけど、何かあった?」
さすがは栞さんだ。
毎日のように顔を合わせていた人だからこそわかる表情の変化だったと思う。
藤原さんは通常業務に戻ってしまったのだろう。
本当にいなくなっちゃったんだな……。
病室のドアを見ながらしんみりしていると、そのドアが軽快にノックされた。
「はい……」
そっと開いたドアから、
「翠葉ちゃん、おはようっ!」
「えっ、栞さんっ!?」
「そうよ! 今日からはここで看護師さんだからよろしくね」
明るく言われ、まじまじと栞さんの出で立ちを凝視する。
初めて見るナース姿の栞さんだった。
膝丈のワンピースがとてもよく似合っている。
髪の毛は後ろでひとつにまとめられていた。
「なんだか浮かない顔をしてたけど、何かあった?」
さすがは栞さんだ。
毎日のように顔を合わせていた人だからこそわかる表情の変化だったと思う。