光のもとでⅠ
08
病室に戻ると、部屋がこざっぱりとしていて、きれいに掃除が済まされていた。
掃除のおばさんが来る時間には早いから、きっと栞さんが済ませてくれたのだろう。
そしてベッドへ上がると、「朝食よ」といつもと同じトレイにいつもとは違うものが載っていた。
「これ……」
「私特製よ」
ふっくらとした卵焼きにほうれん草のお浸し。
きっと、ほうれん草のお浸しにはだし汁がかかっている。
それから私の大好きなハマグリのお吸い物。
五分粥と豚肉でアスパラを巻いて焼いたもの。
それから、栞さん特製野菜のドロドロスープ。
それぞれが少しずつ小鉢や小皿に載っていた。
「徐々に食べられるものを増やしましょう」
なんの気負いなく言われ、「はい」とい答えた。
カラフルなカトラリーを渡され、ハマグリのお吸い物に口をつけると、「おっす」と昇さんが入ってくる。
掃除のおばさんが来る時間には早いから、きっと栞さんが済ませてくれたのだろう。
そしてベッドへ上がると、「朝食よ」といつもと同じトレイにいつもとは違うものが載っていた。
「これ……」
「私特製よ」
ふっくらとした卵焼きにほうれん草のお浸し。
きっと、ほうれん草のお浸しにはだし汁がかかっている。
それから私の大好きなハマグリのお吸い物。
五分粥と豚肉でアスパラを巻いて焼いたもの。
それから、栞さん特製野菜のドロドロスープ。
それぞれが少しずつ小鉢や小皿に載っていた。
「徐々に食べられるものを増やしましょう」
なんの気負いなく言われ、「はい」とい答えた。
カラフルなカトラリーを渡され、ハマグリのお吸い物に口をつけると、「おっす」と昇さんが入ってくる。