光のもとでⅠ
「私――」
「携帯ゾーンで寝てやがったぞ。点滴スタンドが目印になってすぐにわかったがな」
あ、そっか……。
この子がいなかったら私はソファの背もたれに隠れていて、なかなか発見してもらえなかっただろう。
「……お騒がせいたしました。どうしてもメール送りたくて……」
「あんな朝っぱらから相手もいい迷惑だな」
「……今日ね、ツカサのインターハイ決勝なんです」
「ツカサって誰だ?」
「あ、湊先生と楓先生の弟です。私と同い年で一学年先輩なんです」
「……そうか、嬢ちゃんは一年留年してんだったな? 彼氏か?」
言われて必要以上に反応してしまう。
「ちっ、違いますっっっ」
「へぇ~、嬢ちゃんの片思いね」
ニヤニヤと笑った顔に見下ろされ、さらに困る。
「携帯ゾーンで寝てやがったぞ。点滴スタンドが目印になってすぐにわかったがな」
あ、そっか……。
この子がいなかったら私はソファの背もたれに隠れていて、なかなか発見してもらえなかっただろう。
「……お騒がせいたしました。どうしてもメール送りたくて……」
「あんな朝っぱらから相手もいい迷惑だな」
「……今日ね、ツカサのインターハイ決勝なんです」
「ツカサって誰だ?」
「あ、湊先生と楓先生の弟です。私と同い年で一学年先輩なんです」
「……そうか、嬢ちゃんは一年留年してんだったな? 彼氏か?」
言われて必要以上に反応してしまう。
「ちっ、違いますっっっ」
「へぇ~、嬢ちゃんの片思いね」
ニヤニヤと笑った顔に見下ろされ、さらに困る。