光のもとでⅠ
09
午前中は気づけば携帯ゾーンにいる。
気づけば、日々そんな過ごし方をしていた。
「またここにいたの?」
栞さんにも呆れられてしまうくらい。
「病室は好きじゃないんです」
「でも、あまり病室らしくない病室でしょう?」
確かにあの部屋は普通の病室には見えない。
「それでも、病室には変わりないでしょう?」
私は苦笑いでごまかした。
「そうね。でも、お昼ご飯の時間だからお戻りいただけるかしら?」
栞さんに仁王立ちされては戻らずにはいられない。
病室に戻ってトレイを見て驚いた。
「オムライス……?」
「そう、味付けはかなり薄くしてあるの。匂い、ダメかな?」
不安げな目が私をうかがっている。
気づけば、日々そんな過ごし方をしていた。
「またここにいたの?」
栞さんにも呆れられてしまうくらい。
「病室は好きじゃないんです」
「でも、あまり病室らしくない病室でしょう?」
確かにあの部屋は普通の病室には見えない。
「それでも、病室には変わりないでしょう?」
私は苦笑いでごまかした。
「そうね。でも、お昼ご飯の時間だからお戻りいただけるかしら?」
栞さんに仁王立ちされては戻らずにはいられない。
病室に戻ってトレイを見て驚いた。
「オムライス……?」
「そう、味付けはかなり薄くしてあるの。匂い、ダメかな?」
不安げな目が私をうかがっている。